読書をする時、人は、想像力をたくましくしたり、いろいろ考えたり、涙を流したり怒ったりして心を動かします。
私たちが人生をより深く生きていくためには、読書は欠かせない活動であると言うことができましょう。とりわけ、多感な青春時代に読書を積み重ねることは、何にも替え難い貴重な経験であると思います。
ところが、今の高校生には読書習慣がないという指摘があります。その指摘は、本校のような進学校においてもほぼ該当している事態でした。
また、昨今の生徒は物事をあまり考えない、自分の思いや感情を的確に表現できないとか、あるいは、生徒に話をしていても、言っていることがうまく通じない等の日常生活上の問題が指摘されています。
これらの原因の一端は「ことば」の不足にあると思います。知ること、考えること、感じること、行動すること、人間の活動はすべて「ことば」によって支えられています。
不断に「ことば」に接触することによって「ことばのもつ力」を豊かにしていくことが是非必要です。読書がそのための有力な手段となるということは、間違いのない事実です。
こうした思いから、今年度より「朝の10分間読書」活動を始めることにしました。この活動によって、本校生徒の高校生活がいっそう実り豊かなものになることを期待します。
私たちは、勉強をして頭脳を鍛えます。運動をして体を鍛えます。読書によって、心をしっかり育てましょう。
読書時間は、1日、10分間です。しかし、1週間続けると、50~60分、これを1年間続けると、30時間以上の読書を学校で行うという計算になります。1年生にとっては、高校3年間で100時間近く読書するという計算になります。
九州国際大学付属高校は、県下でも有数の進学実績を持つ高校です。そして、年々教育内容も進化を遂げています。
学校の主役であるすべての生徒が、この読書活動を積極的に受け止め、実践することによって、県下にさらに誇りうる生徒に成長することを願ってやみません。
校長 伊東 正和